北海道発のブロックチェーンプロジェクトが誕生!「YUKIプロジェクト」の24歳高木社長に聞く

ICO LABのインタビューに応じる高木達馬社長=ICO LAB撮影

株式会社Currency Design(本社:北海道札幌市/代表取締役社長:高木達馬)が、仮想通貨YUKIを始めとしたブロックチェーン技術を活用して地域振興や社会問題の解決を目指す「YUKIプロジェクト」に取り組んでいる。北海道産などの地域食材を始めとした日本や世界の食材のトレーサビリティ(履歴追跡)システムや育成システムを開発し、構築したプラットフォームで同社が発行する独自の仮想通貨「YUKI」を流通させる計画だ。

高木社長は北海道大学在学中に北大コイン(HUC)の発行を主導したことでも知られる。高木社長にYUKIプロジェクトの概要や事業にかける思いを聞いた。

詳しくはYUKIプロジェクトの公式サイト「https://www.yukicoin.jp/」や「ホワイトペーパー(日本語)」も参照を。

Q 北海道発の仮想通貨プロジェクトとしては初めてかと思います。高木社長は北海道ご出身ですか?

A 生まれは大阪で兵庫県で育ちました。1993年12月生まれで現在は24歳です。兵庫県の明石工業高等専門学校(明石高専)から北海道大学に3年次編入し、水処理の研究などをしていました。

Q 仮想通貨との出会いはいつでしたか?

A 去年(2017年)夏頃、大学院1年生のときです。ネットの掲示板で仮想通貨の存在を知り、何か盛り上がっているな、と。非中央集権型のブロックチェーン技術が世界を変える可能性があることを知り、よし、自分で作ってみようと思うようになりました。 ICO(編集部注:仮想通貨技術を活用した資金調達のこと)プロジェクトのホワイトペーパー(編集部注:IPOにおける投資目論見書に相当)を読み漁り、資金調達額ベースでトップ100位くらいまでのものは全て読みました。300位くらいまでのものは把握していましたね。

Q その後、すぐ仮想通貨を発行したのですか?

A まず自分ができる範囲内で仮想通貨を購入してみました。ビットコインやNEMやXPなどです。仮想通貨を使って北大周辺地域の経済活性化や地域活性化を目指して札幌市内の飲食店でクーポンとしてHUCを導入するなどし、2018年1月にWavesベースの北大コイン(HUC)を発行しました。同時にツイッターで仲間を募って北大仮想通貨愛好会(現・北海道学生仮想通貨研究会)を結成し、そのとき集まった主要メンバーが現在のプロジェクトの仲間でもあります。

Q そこからYUKIプロジェクトに至るにはどういう経緯があったのですか?

A 北大だけではなく、札幌市、さらには北海道に貢献するプロジェクトにしていこうと思うようになりました。YUKIの由来は「雪」です。北海道を象徴するワードとしてこの言葉を使いました。蝦夷コイン、ドサンコインなど色々と考えました。

北海道学生仮想通貨研究会は帯広市主催のばんえい競馬のレースに協賛するなどの活動も行った=ICO LAB撮影

イーサリアムベースで発行した独自の仮想通貨「YUKI」は、既に海外の仮想通貨取引所「Coin Exchange」や「Mercatox」に上場している。トークンの総発行量は200億枚で初期流通量として既に90億枚を発行している。

Q 上場に伴ってエアドロップ(トークンの無料配布)も実施しましたか?

A エアドロップでは3000万枚くらい配布しました。6〜7月にかけて上場準備を進めて上場させ、いまはまさにプロジェクトを進めるために大忙しの毎日です。システムやメディアに強い人間も含めて、メンバーは6人います。

Q プロジェクト内容に掲げている「食のトレーサビリティ」について教えて下さい。食材の流通経路などをブロックチェーン上に記録しようというものですか?

A まず北海道産の食材というだけではなく、もっと広く考えています。また例えば野菜で言えば、どのような土で育てたかやどのような肥料を使ったかなど、農家さんのこだわりもブロックチェーンに記録したいと考えています。そうしたことが伝わるようになれば、より生産者の方のこだわりや思いを消費者に伝えていけることにつながると考えました。

Q YUKIプロジェクトのホワイトペーパーに書かれている「ブランド牛育成プロジェクト」について教えて下さい。

A YUKIのホルダー(保有者)がどのような餌を与えるか生産者と交流しながら考えていく、といういわゆるオーナー制を考えています。将来的には食育につなげたいとも考えています。

また現在、ブランド牛育成業界では後継者不足で事業の継続が難しいというケースもあり、魅力ある枠組みを導入できれば、新たな経営者も見つけやすく、事業の継続もしやすくなると考えています。会社のメンバーには第一次産業の経営に詳しい者もおり、じゃあやってみよう!とプロジェクトに乗り出しました。既に牛も購入しています。北見留辺蘂の肥育牧場に移送後、お肉用に太らせてから今年11月の中頃に潰して枝(ブロック)にします。

このようにホルダーが主体的に参加できる点はYUKIの特徴です。ウェブ上の掲示板でスタンプコンテストをするなどの試みもしています。日本人だけではなくさまざまな国のYUKIホルダーに投票権があります。こうしたホルダー参加型のプロジェクトにしていきたいと考えています。

Q 色々と教えて頂き、ありがとう御座います。最後になりますが、プロジェクトも立ち上げ、起業もし、元々こうした独立思考を持っていたのですか?

A 面白いことをしたい、誰もやっていないことをしたい、つながりがある社会を創りたいと思っていました。割と起業にも関心がありました。


北海道発のブロックチェーンプロジェクトYUKI。仮想通貨の存在を意識するようになってから、わずか1年で思いを「カタチ」にした高木社長。今後の躍進にも期待が高まります。高木社長、インタビューありがとう御座いました!